所得率と経費
税務署は税務調査の時に、領収証があってもなくても、資料が残っていても残っていなくても、あなたの記憶や関連記録を元に利益や課税所得を割り出してきます。
そのような場合、到底、自分が納得できる税額とはなりません。
そこで税務署がどこまで自分の希望税額をのんでくれるかを説得できるかがカギとなってきます。
税務署が出してきた所得率や数字(税額)の申告書をじっくり検討することなく印鑑や拇印を押しては絶対にいけません。
修正申告書に印鑑を一度押して収授されてしまうと、後日訂正したくなっても受けつけてくれることはなく、全ての税額が確定してしまいます。
そうならないために、焦らず急がずじっくりと申告書の内容を検討して交渉を粘り強く行うことが重要です。
そして自分一人ではわからない場合は、一人で悩まず専門家に相談しましょう。
税務署は税金の「プロ」ですから税金の素人であるあなた一人では絶対に太刀打ちできません。
税務署側は、納税者に修正申告の慫慂※(しょうよう)をすすめてきます。
又、最近は質問てん末書に署名押印を求めてくるケースが多くなっています。納税者一人で絶対に判断しないで税理士の同席や意見を求めましょう。
ちなみに税務調査を早く終えれば納税額を小さくしてくれるということはありません。
※慫慂・・・そうするように誘ってしきりに勧めること。
税務調査・無申告